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プロレス

宗教というものは怪しい。
どれぐらい怪しいかというとプロレスぐらいの怪しさだと思います。
世間のリアクションは「えッ、あんなの信じてんの?」というようなものです。

僕はどの宗教も信じてませんが、プロレスは結構好きです。

でもプロレスは、八百長疑惑がつきまとうものです。
たまに分かってない人が「プロレスは死ぬまで戦わないから八百長だ」と無茶を言いますが、格闘技をショーとして行なうのに死ぬまでやっていいわけない。
あくまでスポーツの範囲内でやるものです。

試合に勝つということも大事だけど、観客を満足させるということも大事だ。
大相撲の八百長は勝ち星が欲しいのかも知れないが、プロレスで八百長だと言われるのは「わざと試合を面白くしている」部分だと思う。
プロレス技を喰らっているときに、あんまりリアリティがないのだ。
その積み重ねで勝敗が決まるので、結局、勝敗についてもリアリティがないと見なされるわけです。

プロレスの試合は、スリーカウントフォールとギブアップなどで決まる。
スリーカウントというのが結構絶妙です。
相当攻め込まれても何とか返せるし、大したダメージがなくても隙を疲れると丸め技でスリーカウントを取られることもある。
一発逆転の試合がしやすいルールです。
ここにゲーム性があります。
基本的には強い方が勝つのだけど、スリーカウントフォールによってゲームを逆転させることができる。

一発逆転も、何度もやっているとその試合運びがパターンになってきます。
結局「出来すぎて胡散臭い試合」になってきます。

これにはいくつか原因が考えられます。
ひとつは試合数が多いということ。年間に何百試合もするとなると、同じメンバーでやる組み合わせが多くなるわけです。
昨日と今日でそう急激に実力アップするわけない。実力が大して変んないのですから、同じような試合になってしまう。
これを避けるのは難しい。
団体が大きくて、いろんな選手を抱えていれば色々なマッチメイクもできるでしょうけど、そんなに選手がばかりが多くても、客が選手をみんな覚えてくれるとは限らない。スター性がないと集客にはならない。
格闘技系の団体は、鋭角打撃ありで負傷も多くなるけど、その分年間の試合数を減らして興行しているケースが多い。それで客がついてくるならば良いのでしょう。
でも興行回数が少なくなれば、チケットが高くなる。高い金に見合った有名選手の対決を中心にしたドリームマッチにするのはいいけど、若手を育てていくという面が難しいのではないかなと。高いチケットで誰も知らない若手同士の試合などを見に来てもらえるならばうまく行きそうですが、難しいかなと。若手をしっかり育てながら興行を続けるとなると難しくなります。

プロレスのルールだと、鋭角打撃はない。
ノックアウトするような打撃ではないけど、全身をぶつけるような技でダメージを与える。
プロレスラーは打たれ強いし、スリーカウントフォールのルールだと少々相手の技を受けても逆転はできる。
「プロレスは膠着を嫌う」
「リングを大きく使って飛び跳ねるような技の方が見栄えが良い」
「技を受けてはね返す方が試合として面白い」
ということがプロレスの試合の運び方を決定してゆく。
つまり、相手の大技を引き出し、受けながら、逆転の大技で勝つというものですね。

これがまた八百長臭くなるわけです。つまり、相手の大技を「わざと」引き出す。

あと、プロレスらしさが出るのはタッグマッチですね。
プロレスらしい大技をどんどんぶち込んで、苦しくなったらパートナーにスイッチできる。試合のテンポが速く、激しい試合ができる。
そのなかでタッグの特性を生かして、うまく試合を運んで二対一で闘うわけです。
二対一の形だと、わりとあっけなく勝てるのではないかと思う。これは一発逆転が可能だということです。ここにまたゲーム性がある。

あと、技をかけるときのリングの位置ね。
これが重要だと思う。
ジャンボ鶴田と長州力の試合で、鶴田はわざと倒れてサソリ固めを「かけさせる」。
しかし、鶴田はわざとロープぎわに倒れる。手を伸ばせばロープに手が届くように倒れる。
長州はサソリに入るときに、ロープから引き離そうと、鶴田をリング中央に押し込むようにポジションを変えようとする。
たぶん鶴田の狙いはそこにある。そこで長州を疲れさせることなんだな。
リング中央に位置を変えられたあたりで鶴田は長州を振り払って技をかわしてしまう。長州は技を十分かけることができず、スタミナを失ってゆく。

さらに、鶴田は四の字固めを長州にかける。四の字をかけるときは、相手(長州)がリング中央で鶴田は頭の上に手を伸ばすとロープをつかむことができる位置でかける。
長州はかなり粘って、四の字固めが崩れてしまう。でも、それも鶴田の計算に入っている。
長州は四の字から逃れると、跳ね起きてサソリ固めを仕掛ける。でも、またポジションが悪い。鶴田の頭の上にロープがある。
長州はまたサソリをかけるために鶴田のポジションを変えようとする。鶴田はそれを手こずらせて、スタミナを奪ってゆく。

技を喰らって倒れるときにもプロレスラーは、リング上の位置を計算している。
それを見てないと、プロレスラーの勝負が見えない。

勝負はしているのだけど、面白くもしている。だから、まぁ八百長説はつきまとう。

プロレスについては上記のように考えてます。

宗教については単に「怪しい」と思ってます。そこは信者ではないのでね。そんなもんです。

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