« 音楽聴いて慣れるのもいいか 6 | トップページ | どちらにしようかな »

ヤコブ 2:13 あわれみは、さばきにうち勝つ

ἡ γὰρ κρίσις ἀνέλεος τῷ μὴ ποιήσαντι ἔλεος· κατακαυχᾶται ἔλεος κρίσεως.

(口語訳) あわれみを行わなかった者に対しては、仮借のないさばきが下される。あわれみは、さばきにうち勝つ。

ἡ /ὁ (冠詞) 主格単数女性
γὰρ /γάρ (なぜなら~からだ) 接続詞
κρίσις /κρίσις (裁き) 名詞 主格単数女性
ἀνέλεος /ἀνίλεως (憐れみない) 形容詞 主格単数女性
τῷ /ὁ (冠詞 ~の者に) 与格単数男性
μὴ /μή (~ない) 小詞 否定形
ποιήσαντι /ποιέω (行う) 動詞 過去能動分詞 与格単数男性
ἔλεος /ἔλεος (憐れみ) 名詞 対格単数中性
κατακαυχᾶται /κατακαυχάομαι (勝ち誇る) 動詞 現在中動直接 三人称単数
ἔλεος /ἔλεος (憐れみ) 名詞 対格単数中性
κρίσεως /κρίσις (裁き) 名詞属格単数中性

訳としては
「なぜなら憐れみなき裁きは、憐れみを行わない者に。憐れみは裁きに勝ち誇る」
というような感じでしょうか。

後半の「勝ち誇る κατακαυχᾶται」は属格の語に対して「~に勝ち誇る」とかかるんですね。
これは随分難しい。
つい「裁きの憐れみを勝ち誇る」と訳してしまいます。
しばらく、どうやって「裁きに」と訳せるのか分からなかったです(…今も微妙なところですが)。

他の用法だと「折り取られた枝に対して誇ってはなりません」(ローマ 11:18)の「枝に対して τῶν κλάδων」も属格。普通に訳すと「枝の」です。
「勝ち誇る κατακαυχᾶται」という語は、属格をとって「~に」と表現するようです。

…と思ったらまえにwoody63さんに教えてもらったPDFに書いてあった。
下記が2:6の解説。
---
καταδυναστεύω takes gen. (ὑμῶν) due to κατα- prefix (cp. κατακαυχάομαι, v 13)
---

ヤコブ 2:6 の時点でこのような表現が出ていたんですね。(虐げる καταδυναστεύω)も属格(ὑμῶν)をとっている。
κατα-という接頭語が影響しているのか。
気付かずに訳せているのは、口語訳をカンニングしてしまっているからですね。
いかん、いかん。ちゃんとやらないと。

あとなぜ「勝ち誇る」を「うち勝つ」と訳しているのでしょうね。譬えなのでうち勝ってそれを誇っているという感じの表現ではありますが。うーむ。

↓ランキング参加します。クリックお願いします。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ
にほんブログ村

|

« 音楽聴いて慣れるのもいいか 6 | トップページ | どちらにしようかな »

新約聖書 ヤコブの手紙 ギリシャ語」カテゴリの記事

ヤコブの手紙 2:10-20」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヤコブ 2:13 あわれみは、さばきにうち勝つ:

« 音楽聴いて慣れるのもいいか 6 | トップページ | どちらにしようかな »