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ヤコブ 2:3 りっぱな着物を着た人に対しては

ἐπιβλέψητε δὲ ἐπὶ τὸν φοροῦντα τὴν ἐσθῆτα τὴν λαμπρὰν καὶ εἴπητε, Σὺ κάθου ὧδε καλῶς, καὶ τῷ πτωχῷ εἴπητε, Σὺ στῆθι ἢ κάθου ἐκεῖ ὑπὸ τὸ ὑποπόδιον μου,

(口語訳)
その際、りっぱな着物を着た人に対しては、うやうやしく「どうぞ、こちらの良い席にお掛け下さい」と言い、
貧しい人には、「あなたは、そこに立っていなさい。それとも、わたしの足もとにすわっているがよい」と言ったとしたら、

ἐπιβλέψητε /ἐπιβλέπω (見る、注意して見つめる) 動詞 - アオリスト 能動 仮定法 - 二人称複数
δὲ /δὲ (しかし) 接続詞
ἐπὶ /ἐπί (~の上に) 前置詞
τὸν /ὁ (冠詞) 定冠詞 - 対格 単数男性
φοροῦντα /φορέω (着る) 動詞 - 現在 能動 分詞 - 対格単数男性
τὴν /ὁ (冠詞) 定冠詞 - 対格単数女性
ἐσθῆτα /ἐσθής (衣類、衣服) 名詞 - 対格単数女性
τὴν /ὁ (冠詞) 定冠詞 - 対格単数女性
λαμπρὰν /λαμπρός (輝く、白い) 形容詞 - 対格単数女性
καὶ /καὶ (そして) 接続詞
εἴπητε /εἶπον  (言う) 動詞 - 第二アオリスト 能動 仮定法 - 二人称
Σὺ /σύ (あなたは) 人称代名詞 - 二人称 主格単数
κάθου /κάθημαι (座る) 動詞 - 現在 中動 or 受動 異態 命令法 - 二人称単数
ὧδε /ὧδε (ここに) 副詞
καλῶς /καλῶς (よく、うまく) 副詞
καὶ /καὶ (そして) 接続詞
τῷ /ὁ (冠詞) 定冠詞 - 与格単数男性
πτωχῷ /πτωχός (貧しい人) 形容詞 - 与格単数男性
εἴπητε /ἔπω (言う) 動詞 - 第二アオリスト 能動 仮定法 - 二人称
Σὺ /σύ (あなたは) 人称代名詞 - 二人称 主格単数
στῆθι /ἵστημι (立つ) 動詞 - 第二アオリスト 能動 中動 - 二人称単数
ἢ /ἤ (もしくは) 分詞
κάθου /κάθημαι (座る) 動詞 - 現在 中動 or 受動 異態 命令法 - 二人称単数
ἐκεῖ /ἐκεῖ (そこの) 副詞
ὑπὸ /ὑπό (そば、下に) 前置詞
τὸ /ὁ (冠詞) 定冠詞 - 対格単数中性
ὑποπόδιον /ὑποπόδιον (足台) 名詞 - 対格単数中性
μου /ἐγώ  (私の) 人称代名詞 - 一人称 所有格・属格 単数

ἐπιβλέπω (見つめる)は、ἐπί (英語のonにあたる。「~の上に」) + βλέπω (見る) が組合わさっている。
意味もlook upon と同じで、注意して見るという意味のようです。
ἐπιβλέπω のアオリストの形は、π の後にアオリスト仮定法の時称接尾辞(?) ση ( η は連結母音か…)がつく時に ψ の音になり、二人称複数の語尾 τε が最後について ἐπιβλέψητε という形になるようです。
つまり、ἐπι - βλέπ - ση - τε ⇒ ἐπιβλέψητε という感じかと。

εἴπητε (言う εἶπον)は、第二アオリストという変化とのこと。
これはアオリストの語尾 σα (アオリスト仮定法なら ση )がつかない語だそうです。でも、η だけは残っているように見えます。

ὧδε は副詞とのことですが、レキシコンには「here ここに」という意味が載っているので、まぁそれでいいのかなと。
καλῶς も副詞なのですが、これはどう訳しましょう。
元にある καλός という語は良いという意味ですし、口語訳では「良い席」と訳されているようですが。形容詞ならばそれでいいような気がしますが。
副詞としては「うまく~する」のような使い方をするのではないかと思うのですが。
いや、口語訳はこれを「どうぞ」と訳しているのかな。
金持ちが集会所に入って来て、案内人がよい席を指して「ちょうどうまい具合にこちらが空いてますのでどうぞ」と言ってる感じだろうか。
あるいは「さぁ、こちらへ」の「さぁ」ぐらいの意味だろうか。

後半の貧しい人に対するセリフは、「あなたは立っているか、そこの私の足台の傍らに座りなさい」というもの。
「私の足台」というのだから、案内人の席はその足台のついた椅子なのだろうと思われる。
おそらく部屋の入口近くに案内人の席があって、集会に集まった人に声をかけているのではないかと思われます。
金持ちが入ってくると彼は「さぁ、こちらへ」と上席を案内しますが、貧乏人には「あなたは立っているか、そこの私の足台の傍らに座りなさい」と言っている。

当時の集会の席がどうなっているのか分かりませんが、床に座っていたのか、椅子やベンチの座っていたのか。
でも、案内人の言い方からして、床に座るにしても良い席は座れる人数に限りがあって前の方に居たければ「立っているか」、座りたければ末席に行けと言っている感じです。
ただ、「床に座る」ならば、好きな所に座ればいいのですから、「立っているか」という表現はちょっと合わない気がします。
金持ちの横に立っていられるならば、座ることもできるでしょう。
立っているように言われるのは、空きがあっても上席に「座らないように」と言われていることを意味するのかと思います。
そうなると椅子か、ベンチか、座るための敷物か何かが上席にはあったけど、そこに座らせてもらえなかったのかなと思えます。
それらの状況からして、たぶん教会員のなかの裕福な人の自宅で集会が行われていることが前提されているのかなと。


訳としては、
「そこであなたはきれいな服を来た人に目を止めて『さぁ、あなたはこちらへお掛けください』と言い、
貧しい人には『あなたは立っているか、そこの私の足台の傍らに座りなさい』と言うとすると」
という感じでしょうか。

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