« ヤコブ 1:20 | トップページ | ギリシャ語の勉強サイト »

ヤコブ 1:21

διὸ ἀποθέμενοι πᾶσαν ῥυπαρίαν καὶ περισσείαν κακίας ἐν πραΰτητι, δέξασθε τὸν ἔμφυτον λόγον τὸν δυνάμενον σῶσαι τὰς ψυχὰς ὑμῶν.

(口語訳)  だから、すべての汚れや、はなはだしい悪を捨て去って、心に植えつけられている御言を、すなおに受け入れなさい。御言には、あなたがたのたましいを救う力がある。

διὸ / διὸ (だから、従って) 接続詞
ἀποθέμενοι / ἀποτίθημι (捨てる) 動詞 アオリスト 中動相 分詞 主格複数男性
πᾶσαν / πᾶς (すべて) 形容詞 対格単数女性
ῥυπαρίαν / ῥυπαρία (汚れ) 名詞 対格単数女性
καὶ / καὶ (そして) 接続詞
περισσείαν / περισσεία (残る、余る、大量) 名詞 対格単数女性
κακίας / κακία (悪いこと) 名詞 所有格・属格 単数女性
ἐν / ἐν (前置詞 in、by、with) 前置詞
πραΰτητι / πραΰτης (謙虚) 名詞 与格単数女性
δέξασθε / δέχομαι (~を受け入れる) 動詞 アオリスト中動相命令法
τὸν / ὁ (冠詞) 冠詞 対格単数男性
ἔμφυτον / ἔμφυτος (持って生まれた、植えられる、埋め込まれた) 形容詞 対格単数男性
λόγον / λόγος (言葉) 名詞 対格単数男性
τὸν / ὁ (冠詞) 冠詞 対格単数男性
δυνάμενον / δύναμαι (~できる) 動詞 現在中動相分詞 対格単数男性
σῶσαι / σῴζω (救う) 動詞 アオリスト能動直接法
τὰς / ὁ (冠詞) 冠詞 対格複数女性
ψυχὰς / ψυχή (魂) 名詞 対格複数女性
ὑμῶν / ὑμεῖς (あなたがたの) 2人称 所有代名詞 所有格・属格 複数

「ἀποθέμενοι 捨てる」という語が中動相アオリスト。
「アオリスト分詞は、文の主動詞が示す行為に対して、相対的に先行し、かつ、不特定な一回の行為を表すのが原則である。しかし、文脈によっては、現在分詞と同じように、主動詞と同時進行の行為を示すこともある」とのこと(「新約聖書ギリシャ語入門」p95)。
「Aをして、Bをした」というような文章の「Aをして…」にあたる表現のようです。
ここだとつまり、「…謙虚に捨てて、受け入れなさい」という構文になるようです。

口語訳だと「すなおに」にあたる語はπραΰτητι 。
「すなおに受け入れなさい」と訳されてますが、ネストレだと句読点が入ってるので前半の文章に掛かる気がする。つまり「すなおに捨てて」と訳すことになりそうですが。
辻学氏の注解書を見ると、πραΰτης は「柔和さ」という意味なのだそうです。
前節の「怒り」と対極にある徳目として挙げられているので、文脈からして「柔和さのうちに」は「捨て去って」よりも、「受け入れよ」の方に掛かると見た方が良いとのこと。
新共同訳は「素直に捨て去り」になっているので、ネストレに従っているようです。

「従って、すべての汚れとあり余る悪を謙虚に捨てて、あなたがたの魂を救う言葉を受け入れなさい」というに訳せるでしょうか。

↓ランキング参加します。クリックお願いします。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ
にほんブログ村

|

« ヤコブ 1:20 | トップページ | ギリシャ語の勉強サイト »

新約聖書 ヤコブの手紙 ギリシャ語」カテゴリの記事

ヤコブの手紙 1:21~」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヤコブ 1:21:

« ヤコブ 1:20 | トップページ | ギリシャ語の勉強サイト »