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サマリア

Samaria

『戒律に生きる~サマリア人3000年の祈り~』

youtubeで番組を見た。
サマリアの人々の伝統的な暮らしと、その伝統が危うくなっている現状が報じられている。
サマリア人は1000人ほどしかいないそうだ。
それで伝統を維持するのは大変だな。

アブラハムの「イサクの燔祭」がゲルジム山に位置づけられている。
長い歴史のなかで、たびたび弾圧を受けて来たサマリアの人々は、律法を守るなかでその弾圧に耐えて来たのだなぁと感じる。
旧約聖書の諸々の規定が、弾圧のなかで人々を結束させるものであることが分かる。
言葉と文字を守り、安息日ごとに聖書を読む。
(聖書にある食物の規定などは、おそらく異民族と一緒に食事をしないためのものかなと思う。食習慣などの生活習慣のギャップが引き起こす…嫌悪感などの…感情によって、民族的な結束を強めているのでしょう。たぶん、安息日も他の民族と違う習慣であるだけに、遵守されるべきことが求められるのかなと)

生理中の女性が穢れているとして、その女性が使う家具や食器、トイレ・風呂まで別にしてしまうというのは、ほとんど虐待に見えてしまう。
母親が、初潮をむかえた娘に食事を手渡す時に、娘に触れないように…娘が触れた食器にも触れないようにするために、娘の手の上に皿をポイと落として渡すのが印象に残る。

血というものが、穢れたものであるという意味かと思ったが、どうも番組を最後まで見ると印象が変わってきた。

番組の後半は、サマリアの過越しの祭りを報じている。
少年が犠牲の羊の血を額に塗っていた。
血というものが、穢れたものであるとされているならば、そんな真似はすまい。
血に、不可触な存在としての意味があるようです。
過越しの犠牲の血に、オカルティックな力があると考えるから、それに派生して経血がタブーになったように見えますね。

僕の感覚では、まぁ弾圧されているときには、宗教というものは自由のためにあり、民族の誇りと希望を守るためにあるというのは、何となく理解できますね。
これが平和の時代になると、宗教は自由に対立する存在になる。偏狭な民族主義と、うんざりさせるようなアナクロ思想に見えてきます。

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コメント

この方達、結婚とかも大変だということで、以前NHKだかの特集にも出ていたように記憶しています。分母が少ないため、遺伝病も増える傾向に有るようです。同じ戒律を守るユダヤ人とは結婚しても良いという取り決めがあるらしいのですが、それだけでは十分な解決とは言えないようです。でも、こういう人達の暮らしも守られたらいいと思います。

投稿: woody63 | 2009年9月16日 (水) 03時10分

そうですね。

この番組のなかに登場する少年の許嫁はいとこですね。
親が薦めてるとなると、文化的な背景の違いも大きそうです。

ウィキペディアで「近親婚」で調べると、
>イスラム圏では血縁の濃さを喜ぶ傾向、およびクルアーンが男性について従姉妹との婚姻を禁じていない事から、いとこ婚が多い
とあります。
同じくウィキの「いとこ婚」の項目では、
>イギリスに住むパキスタン人(55%がいとこと結婚する)
という数字にビックリ。それぞれ事情は違うかも知れませんが。

サマリア人の聖地ゲルジム山がどんなところなのか見てみたかったので良かったです。

投稿: KAZIST | 2009年9月17日 (木) 00時29分

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