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「ツァイトガイスト(時代の精神)」への批判

5分あたりから見ると面白いです。

処女から生まれ、12月25日生まれの救世主たちの数々の神話が列挙されるくだりは面白いのだけど、占星術やゾディアックからキリスト教が生まれたというのはちょいと無理がある。
後になってから、それらの神話と合流して行ったのは事実でしょうけど、新約文献をさかのぼれば、さかのぼるほど、占星術とは関係なくなる。
新約の最古の文献(パウロやマルコ福音書)などになると、処女から生まれたなどの記載がない。
新約のなかにはイエスの誕生日が何月何日か書いていない。
12月25日をクリスマスとするのは、300年ぐらい経ってからきまった話である。
星座の十字星との関連については、そもそも十字架と言っても、そう訳しているだけであって、聖書の記載からは十字になっていたのかもはっきりしない(直訳すれば「柱」という語です)。
12という数字が天文学的なものに由来するのは、それでもよいのですが、まぁ12といえば12部族のことでしょう。全ユダヤ人に宣教するために遣わされたというのが「使徒」と呼ばれる所以なのですから。
金の小牛が、牡牛座だと言われてもなぁ。
十戒の石板を砕いたモーゼについて、「多くの聖書学者はこのモーゼの怒りはイスラエス人が間違ったものを崇拝していたからだと理解している」とのこと。聖書学者はあてにならないと言いたげである。
たぶん、ちゃんとした学者は、牡牛座だなどと言わない。
1列王記にあるヤロブアムがエルサレムに対立して金の子牛の像をダンとベテルの聖所においたのだが、それが背教とみなされた。その話が後に出エジプト記に金の子牛の事件として入れられることになった(「宗教の倒錯」上村静p47)。つまり、モーゼのシナイ山の記載は後年の作文であると見なしているわけです。学者は遥かに批判的に研究している。学者を馬鹿にして調べないでいるから、牡牛座がどうのなんて珍説が立派なものに見えてくるのではないでしょうか。

面白いキリスト教批判のムービーなのだが、何でもかんでも占星術に還元しようとして、トンチンカンな説に飛びついてしまってる感じがします。

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