« 「ツァイトガイスト 時代の精神」とニューエイジ | トップページ | ブログ訪問 »

ヤコブの手紙 1:5

εἰ δέ τις ὑμῶν λείπεται σοφίας, αἰτείτω παρὰ τοῦ διδόντος θεοῦ πᾶσιν ἁπλῶς καὶ μὴ ὀνειδίζοντος καὶ δοθήσεται αὐτῷ.

(口語訳) あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に、願い求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。

εἰ /εἰ (もし) − 接続詞
δέ /δέ (しかし) − 接続詞
τις /τις (誰か ある人) − 疑問詞 / 不定関係代名詞: 主格 単数 男性
ὑμῶν /σύ (あなた方) − 人称 / 所有代名詞: 所有格、属格 複数
λείπεται /λείπω (欠く) − 動詞: 三人称 現在 中動相 直説法 単数 (所有格・属格の語に掛かる)
σοφίας /σοφία (知恵) − 名詞: 所有格、属格 単数 女性
αἰτείτω /αἰτέω (求める) − 動詞: 三人称 現在 能動 命令法 単数
παρὰ /παρὰ (そばに、傍らに) − 前置詞
τοῦ /ὁ (theにあたる) − 冠詞: 所有格、属格 単数 男性
διδόντος /διδωμι (与える) − 動詞: 現在 能動 分詞 所有格、属格 単数 男性
θεοῦ /θεός (神) − 名詞: 所有格、属格 単数 男性
πᾶσιν /πᾶς (すべて) − 形容詞: 与格 複数 男性
ἁπλῶς /ἁπλῶς (気前良く、惜しみなく) − 副詞
καὶ /καὶ (そして) − 接続詞
μὴ /μὴ (~なく) − 副詞
ὀνειδίζοντος /ὀνειδίζω (叱責する) − 動詞: 現在 能動 分詞 所有格、属格 単数 男性
δοθήσεται /διδωμι (与える) − 動詞: 三人称 未来 受動 直接法 単数
αὐτῷ /αὐτός (彼) − 人称 / 所有代名詞: 与格 単数 男性

前半は「あなた方のなかの知恵の欠けている者は」のような意味かと思います。
「~者は」の部分は「ある人が」という語で、これが主格になってます。
「あなた方のある人」に、「もし知恵の欠けているならば」という条件がついている。
「欠ける」という語は所有格・属格の語に掛かる。「知恵の欠けた」という形になるので、日本語の感覚に近いです。
「すべて」という語の対格(すべてに)が、「すべての人に」という意味なのが難しいな。

なので、「あなた方のなかの知恵の欠ける者は、惜しまず咎めずにすべての人に与えてくれる神へ求めなさい、そうして彼に与えられるでしょう」という感じ。

「知恵」はソフィアという語です。フィロソフィーのソフィーですね。(1コリント 1:21)などにも出てくる語です。
「求める」という語は、ちょっと形は違うけど「求めよ、そうすれば、与えられるであろう」(マタイ 7:7)にも出てくる語です。

ヤコブの文体の特徴なのでしょうか。わりと同じ単語が続けて出てくるので、単語を覚えるという意味では楽な気がします。

神が与えると言う時に賛美して、「惜しみなく、咎めることなく与えて下さる神」という言い回しが口をついて出てくるものなのだろうか。
それとも、知恵を出すのを惜しんだり、咎めたりするようなことが当時あって、それをちょっと批判しているのだろうか。
このあと貧しい人が集会で冷遇されたりすることへの批判があるけど、貧しいと教育が受けられず…というような状況でも批判しているのだろうか。
正規の教育が貧しくて受けられないということを批判しているならば、これはそんな連中の教養など問題にしなくていいのだ、重要なことは神に尋ねればいいのだ、ということで相手の知恵は神の知恵ではないのだと言ってるのかも。
…いや、単純に本気で神から与えられるのだと言いたいのかも知れないですが。

↓ランキング参加します。クリックお願いします。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ
にほんブログ村

|

« 「ツァイトガイスト 時代の精神」とニューエイジ | トップページ | ブログ訪問 »

新約聖書 ヤコブの手紙 ギリシャ語」カテゴリの記事

ヤコブの手紙 1:01~10」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヤコブの手紙 1:5:

« 「ツァイトガイスト 時代の精神」とニューエイジ | トップページ | ブログ訪問 »