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ヤコブの手紙 1:1

᾿Ιάκωβος θεοῦ καὶ κιρίυ Ἰησοῦ Χριστοῦ δοῦλος ταῖς δώδεκα φυλαῖς ταῖς ἐν τῇ διασπορᾷ χαίρειν.

(口語訳) 神と主イエス・キリストとの僕ヤコブから、離散している十二部族の人々へ、あいさつをおくる。

いきなりカンニングするのも何ですが、僕は勉強不足で、まるでギリシャ語が読めないので訳文もつけます。ギリシャ語テキストはNA27、日本語訳は口語訳を用いてます。音声はGREEKLATINAUDIO.COMから。

᾿Ιάκωβος  : 【主格単数の形】᾿Ιάκωβος
名詞(noun) 主格(nominative) 単数(singular) 男性(masculine)
ヤコブという男性名。
旧約聖書の族長の物語のなかにもヤコブという名前の人物がいる。創世記25:26に双子の兄弟エサウのかかと(アケブ)をつかんで生まれてきたことにちなんでヤコブと名付けられている。
ヤコブから派生した名前にジェイコブとかジャックがあるみたい。
英語の聖書ではジェームズになっている。かなり違う感じ。なんでこうなったのでしょう。
ネットで調べるとラテン語のヤコブス(Jacobus)→ヤコムス(Jacomus)→古フランス語でCの音が抜けてジャムス(James) →イングランドでのジェームズ(James) と変遷したみたい。

ギリシャ語は語尾が変化して「てにをは」を表現するみたい。
᾿Ιάκωβός (主格)ヤコブが
᾿Ιάκωβου (属格)ヤコブの
᾿Ιάκωβοῷ (与格)ヤコブに
᾿Ιάκωβόν (対格)ヤコブを
᾿Ιάκωβέ (呼格)ヤコブよ

ヤコブの手紙」の著者は、伝統的にはイエスの弟とみられていたようです。
近代的な聖書学はイエスの弟である可能性には否定的です。権威づけるためにヤコブの名をかたった偽作文書とウィキペディアには書かれていますが、偽作文書として書かれたのならば「イエスの弟ヤコブ」と名乗るでしょう。普通にヤコブという人が書いたと思っても良さそうです。
だからウィキの「ヤコブの手紙」にあるように「すなわち、本書は偽名文書であり、実際の著者は不明である」というのは違うのではないでしょうか。
「十二部族の人々へ」という括りの出し方からしてユダヤ人なのかなと。流暢にギリシャ語を語るヘレニストということになるのでしょう。

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